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2019.09.26
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企業の常識をもった弁護士であり続けたい。弁護士法人横浜パートナー法律事務所

弁護士法人横浜パートナー法律事務所の代表弁護士である大山滋郎先生は、企業勤務の経験があり、「企業の常識」を理解できる弁護士だ。

実際に大山先生は「企業と弁護士の常識には大きなギャップがある」と感じている。

そのギャップを払拭するために、自ら書き始めたニュースレターは、顧問先に送り続けて10年になるそうだ。

ニュースレターには、法律の知識はもちろん、家族、大好きな音楽・芝居など、趣味の話も満載で、読者にもずいぶん人気があるらしい。実際に、家族や音楽・芝居の話となると満面の笑みを見せてくれた。

一方、大山先生は企業法務と同様に、刑事事件にも力を入れている。必死に助けを求めてくる依頼者を見ると放っておけず、全力で対応すると語る。その誠実で頼もしい人柄に迫った。

 

弁護士法人 横浜パートナー法律事務所 大山滋郎先生

東京大学法学部卒業。Washington University in St. LouisロースクールLL.M.卒業。神奈川県弁護士会所属。メーカーの法務部門に勤務するなか、アメリカのロースクールに留学、ニューヨーク州弁護士の資格取得。帰国後、司法試験に合格。司法修習終了後は、弁護士として会社の法律問題を扱う。外資系大手弁護士事務所を経て、企業法務という自身が一番経験のある分野で力を発揮すべく、2007年に独立開業。現在に至る。

アメリカへの留学が人生のターニングポイントに

   

——大山先生が弁護士をめざしたきっかけを教えてください。

大学を卒業後、メーカー企業に就職し法務部門に配属されました。その後、勤務先の会社から派遣される形でアメリカのロースクールに留学し、ニューヨーク州弁護士の資格を取得したことがきっかけです。

ロースクールでの学生生活はとても充実していましたし、若い同級生たちにもずいぶん刺激を受けました。何しろ彼らはよく勉強しますからね。

日本の法律との違いも含めて、アメリカの法律の勉強をするのは楽しかったですよ。そうした中で、せっかくなら日本の弁護士の資格も取ろうと、司法試験の勉強を始めました。

帰国後は、勤務のかたわらに勉強を続け、司法試験に合格しました。司法修習終了後は、弁護士として勤務先に戻り、 企業の法律問題を扱うようになりました。

—— 日本の司法試験とニューヨーク州弁護士の試験を比べると、どちらが難しかったですか?

難しさでいえば圧倒的に日本ですね。何しろ合格点が高いですから。

とはいえ、ニューヨーク州弁護士になるためには英語というハードルを越えなくてはなりませんから、ネイティブではない人にとってはかなり難しいと思います。

—— 帰国してしばらくしてから会社を辞めて独立されていますが、不安などはありませんでしたか?

考えてみれば、父は会社から独立して司法書士の事務所をやっていましたし、祖父も同様に弁理士だったんです。そういう意味では、士業にも独立にも不安はなかったのかもしれません。

私のいとこも弁護士で独立しています。あまり意識したことはありませんでしたが、士業で独立して生計を立てている人たちの中で育ってきたので、知らず知らずのうちにその環境を受け入れていたのですね。

依頼者のために面倒がらずに良い仕事をする

——月に2回、ご自身で書かれるニュースレターを顧問先に送られているそうですね。

はい、もう10年になりますね。企業と弁護士の常識には大きなギャップがあると感じていて、ニュースレターは「企業の常識をもった弁護士であり続けたい」という私の意思表明でもあります。

—— 仕事をされるうえで、大山先生が特に心掛けていらっしゃることはありますか?

「面倒がらずに良い仕事をする」ということを心掛けています。しかし、どこまでやるかという線引きは難しいですね。

イギリスの経済学者によって提唱された「パレートの法則」の一例に、「仕事の成果の8割は、費やした時間の2割で生み出している」という考え方があります。

私たち弁護士の仕事がこの「パレートの法則」に当てはまるのであれば、全ての事件について、費やせる時間の2割程度で8割の成果を出せることになります。しかし、必ずしもそうとはいえません。

例えば刑事事件の場合、刑務所に入ったり前科がついてしまったりすれば、本人だけではなく家族も本当に追い詰められます。罪を犯したとはいえ、1回の判決が彼らの人生を決定してしまうのですから。

必死に助けを求めてくる依頼者や家族を前にすれば、たとえもっている時間の9割を費やしてでも力になりたいと思うのです。それが思うような結果に結びつかなかったとしても、そのくらいの心構えが必要だと感じています。

—— 依頼者のために全力をかけて、結果に結びついたときには、弁護士のお仕事にやりがいを感じるのではないでしょうか?

依頼者に喜んでいただいたり、難しい事件が解決したりしたときに、やりがいを感じますね。裁判に勝ったときに依頼者が喜ぶ顔を見るのは、弁護士としての醍醐味(だいごみ)だと思います。

特に刑事事件で無罪判決が取れたときはうれしいです。なぜなら、1度起訴されると99.9%は有罪になるといわれている時代ですから。その中で無罪判決が取れるということは、ものすごく大きなことなんですよ。

また近年は不起訴にもっていくこともかなり難しいので、その場合も無罪判決が取れたときと同じようにうれしいですね。どちらの場合もハードルは高いですが、だからこそ弁護士としてのやりがいを感じます。

—— これまでに特に印象に残っている事件はありますか?

企業法務にかぎらず、これまでたくさんの事件に関わってきました。その中で「特に印象に」ということになると、個人からの依頼が多いですね。

一例を挙げると、知らないうちに他人の車を傷つけてしまい、修理費として1,000万円近くを請求されたうえに、「わざと傷をつけた」と刑事事件として告訴されたかたを弁護したことがあります。

調べていくうちに、おかしいと思うことがいくつも出てきたので、「詐欺や恐喝の疑いがあるかもしれない」と警察に相談し調べてもらいました。

その結果、相手が反社会的勢力に属していることがわかり形勢逆転、訴えた相手は恐喝罪で逮捕されました。刑事事件として告訴されたかたは不起訴になったんです。

プライベートを大切に過ごすことで、気持ちを切り替える

——依頼者のために奔走する大山先生でも、弁護士を辞めたいと思われたことはあるのでしょうか?

うまくいかないと、向いていないな、もう嫌だな、辞めたいな、と思うことはありますよ。

特に信頼関係がうまく築けないときが一番きついですね。こちらは一生懸命やっていても、依頼者から「全然だめじゃないか」と言われると、このまま続けていけるのかと落ち込むこともあります。

—— そういうときはどのように気持ちを切り替えるのですか?

昔の成功した事件を思い出すことが多いですね。自信をなくしてくじけそうになったときは、良いことを思い出すようにしています。あとは、プライベートの時間も大切にしていますね。

—— プライベートはどのように過ごされていらっしゃるのですか?

事務所のメンバーやお客様の20人くらいで「山部」を作って、大山や金時山に登っています。あまりハードではなく気軽に行ける山が多いですが、富士山にはがんばって登りました。

趣味といえば、最近は週に1、2度、お芝居やミュージカル、オペラ、コンサートを観に出かけます。音楽だとクラシックやジャズが好きですね。芝居はシェイクスピアやイプセン、アーサー・ミラーなど、古典的なものを観ることが多いです。

コンサートやミュージカルによく出かけるのは、アメリカ留学中の影響が大きいかもしれません。小さな街にも当たり前のようにオペラハウスやクラシックの演奏ホールがあって、妻とよく出かけましたからね。

当時、文化的な面では、日本はアメリカの足元にも及ばないなと思ったものです。しかし今では、日本の文化施設などのソフト面もずいぶん良くなってきていますよね。

旅行にも出かけます。今年は家族でベトナムに出かけました。子どもたちは長女が18歳、次女が17歳、長男が14歳と、成長して親と行動することは減りましたが、海外旅行ならまだ一緒についてきますね。

悩みがあるなら、まずは無料相談で一歩踏み出してみませんか

 

—— 最後に、弁護士に相談することをためらっているかたへメッセージをお願いします。

悩んでいることがあるなら、まずは遠慮なく相談に来てください。そのうえで、必要があれば、どのように対応できるかなど、ある程度の見通しをお伝えします。

電話相談で「無料ですか?」と聞かれるかたは少なくありません。皆さん、費用のことを不安に感じていらっしゃるのだろうなと思います。最初の相談は無料ですので、安心してご連絡いただきたいと思います。正式にご依頼する場合は、費用も含めてしっかりご返事いたします。

無料相談とはいえ、実際にはその一歩を踏み出せないかたもいらっしゃるでしょう。電話・メールどちらでも相談は可能ですから、まずはご連絡いただけるといいなと思います。

弁護士法人横浜パートナー法律事務所

弁護士に対する怖いというイメージを一掃して、良きパートナーになりたい。そのような気持ちから、事務所の開設にあたり「横浜パートナー法律事務所」と名づけました。

私たちは「できません」ではなく、「こうすればできます」とお伝えします。現場主義に徹し、質問に対してはその日のうちに何かしらの回答をします。弁護士全員で協議し、一丸となって依頼者に寄り添ってまいります。どうぞお気軽にご相談ください。

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<取扱業務一覧>

・顧問弁護士
・企業法務
・国際法務
・企業の債権回収
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・商標侵害・不正競争
・刑事弁護
・交通事故
・賃貸借問題
・遺言・相続

取材・文/米谷美恵 撮影/米谷美恵

企業の常識をもった弁護士であり続けたい。弁護士法人横浜パートナー法律事務所

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