弁護士法人アディーレ法律事務所 池袋本店 島田さくら先生
熊本県出身。東京弁護士会所属。中央大学法学部、大阪大学大学院高等司法研究科卒業。2010年に司法試験に合格。2013年、アディーレ法律事務所へ入所。2級知的財産管理技能士、JADP認定夫婦カウンセラーなどの資格ももつ。テレビの情報番組やラジオなどメディアにも多数出演している。
——まずは、弁護士になったきっかけから教えてください。
幼い頃から裁判や法律に興味がありました。父が小学校の先生で、同和教育推進教員を務めていたこともあり、部落解放同盟の集会や狭山事件のデモ行進に参加する機会が多かったんです。
その中で、私は、「冤罪(えんざい)」や「差別が組み込まれてしまうような裁判の仕組み」に強い関心をもつようになりました。それを理解するためには、自分が裁判や法律に詳しくなる必要があると思い、裁判官を目指すことにしたんです。
結果的に裁判官にはなっていないのですが、現在は弁護士として法律や裁判に携わっていますし、依頼者のために闘うという弁護士業の方が性に合っていると思います。
——どういった依頼や相談が多いですか? また、印象に残っている案件などがあれば教えてください。
今は労働事件をメインに担当しています。雇用関係や残業代などの未払い請求、パワハラやセクハラ問題、労災などさまざまですね。
初めてパワハラ訴訟を担当したときに感じた立証の難しさは、強く印象に残っています。
パワハラ案件では録音などの証拠が大事になってくるのですが、パワハラを受けている間は、精神的に追い詰められていて証拠を集めるところまで頭が回ってなかったというケースも多いです。最近はスマートフォンで簡単に録音できるようになりましたが、それでも相手の発言をあらかじめ予想して録音しておけるケースばかりではありません。
それから、現場を見ていた同僚が協力してくれるということで、協力を仰ぐこともありますが、いざ会社を訴えるとなると、連絡が途絶えたり、やはり協力できないと言われたりすることも多いです。気持ち的には味方かもしれませんが、会社の内部にいながら、会社の非について声を上げるのはハードルが高いですから。
法律論や理屈を理解していても、そういった部分が解消されないのがパワハラ事件の厳しいところですが、それでも被害を受けた依頼者のためになんとかできないかと手を尽くすのが、やりがいにもなっていますね。
——他にやりがいを感じる瞬間はありますか?
「相談してみてよかった」「やってよかった」と言っていただけたときですね。相談がきっかけとなって前向きになっていただけたら、やっぱりうれしいです。もちろん依頼を受ける以上は勝ちたいですが、結果がどうであれ、相談者の方がひとつの区切りをつけられる瞬間がある。そういう場に立ち会えるのは、弁護士としての喜びだと思います。
——趣味や休日の過ごし方を教えてください。
今ハマっているのは、2.5次元の舞台やライブに行くことですね。チケットが取れれば必ず足を運んでいます。ハマったきっかけは、ニコニコ動画で某2.5次元コスプレダンスユニットを見かけたことでした。
それが良くて気がついたら追っかけを始めていました。リリイベ※へ行ったり、握手会へ行ったり。一昨年の11月は台湾まで行きました。2泊3日のツアーで18万円かかり、行く前は割高だなと思っていましたが、推したちの最高のステージが見られたので、悔いはありません。
※リリースイベントの略語。 おもにCD、DVD、書籍といったコンテンツの発売に合わせて販促も兼ねて行われるサイン会やトークショーといった催しを指す場合が多い。
最近だと『刀剣乱舞』のミュージカルや『ヒプノシスマイク-D.R.B』の舞台がよかったですね。チケットの争奪戦が激しいのでLoppiまで走ることも多いです。
あとは、BLの小説や漫画を読むのが好きですね。『KOH-BOKU(コーボク) 』という経済産業省の官僚どうしの恋愛物語は、涙なしでは読めませんでした。あとは、『憂鬱な朝』という有名な漫画も大好きです。もうたまらないです。
少女漫画の登場人物って、イケメンと美少女の組み合わせが多いと思うんです。でもそんな2人がくっついても予定調和にしか感じられない。でもBLの場合、イケメンとイケメンの組み合わせでも、葛藤しつつも、愛するあまりお互いを選んでしまう。その過程を見ると何か熱いものを感じますね。絵面のきれいさと葛藤は、BLならではの魅力だと思います。
——BLの世界にハマったきっかけを教えてください。
それは池袋が悪いですね。ちょっと街に出たら、BL関係の本を売っているお店があまりに多いですから。間違いなく池袋が悪いと思います。
——最後に、弁護士へ相談することにハードルを感じている方へメッセージをお願いします。
誰かともめてしまった場合、弁護士に相談しようと考える人は多いと思います。でも「自分でつくってしまった借金」のような敵がいない悩みについては、弁護士に相談しようとはなかなか思いつかないですし、自分にどんな権利があるのか知らない場合も多いと思います。
なので、相談のきっかけにしてもらえるよう、弁護士に相談したら解決できることについては、こちら側も発信していく必要があると思っていますし、弁護士に相談することでプラスへ転じる可能性がある、弁護士に依頼したら事態が少し良くなるかもしれないことを知ってもらいたいですね。
堅苦しく捉えず、まずは相談してもらえたらうれしいです。相談したからといって必ず依頼しなければならないということはないです。最近は弁護士も増えているので、自分に合いそうな先生が見つかるまで、いろいろな事務所へ相談するのもいいと思います。弁護士への相談は気軽でいいんですよ。だから安心して一歩を踏み出してもらえたらと思います。
弁護士法人アディーレ法律事務所
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など