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2020.12.25
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パートナーとして二人三脚で問題に向き合いたい。弁護士法人・響 澁谷先生の素顔

 

弁護士法人・響 澁谷 望先生

弁護士法人・響新宿御苑オフィス所長。熊本県出身。関西大学法学部、同志社大学法科大学院卒業。消費者問題や借金問題、交通事故、離婚・相続問題などに詳しい。雑誌、新聞などメディアにも多数出演。趣味は、食べ歩きや散歩、料理、博物館・美術館巡りなど。

——まずは、弁護士になったきっかけから教えてください。

僕は、いきなり弁護士になりたいとは考えていませんでした。色々となりたい職業は変遷しています。一番古いものでいうと料理人になることが夢でした。そのきっかけは、自分が幼い頃に作った「だし巻き卵」でした。なんとなく両親に食べてもらいたくて作ったのですが、それを「うまい、うまい」と喜んで食べてくれたんですよ。それがうれしくてうれしくて。自分が作った料理をこんな幸せそうに食べてもらえるなら、料理人になりたいと思ったんです。

でも、高校生になって進路を考えるようになった際に、当時はインターネットも今ほど発達しておらず、お店の評判は口コミで広がるしかなかったというのもあり、料理人になれたとしても幸せにできる範囲って、大きくて町ひとつ分しかないのでは? と思うようになりました。自分の中では料理する行為よりも「人を幸せにする」という結果の方が重要でした。

そこで、もっと多くの人を幸せにできる仕事はないかな、と模索するうちに一度政治家という選択肢を見つけたんです。なので、大学は政治学専攻でした。

大学生のときに、政治家の方に付き添って仕事を体験できる議員インターンにも参加しました。そのときの議員さんが「政治家の仕事はルール作り。良いルールを作るためには、法律を熟知することが欠かせないよ」と教えてくださって、それならば、まずは弁護士になろうと決めたんです。

そして今思えば、子どもの頃に遭遇したクラス内のいじめも弁護士になるという動機づけに影響していると思います。いじめる側が、一方的に弱い者と決めつけて他人を虐げる不条理な出来事に憤りを感じていました。弁護士は、「弱い人や困った人の味方」であるべきだと思っていますし、そういった問題に対し主体的に携わることができる仕事ですので、今となっては適職であると思っています。まぁ司法試験には何度も落ちたんですけれどね(笑)

——どういった依頼や相談が多いですか? また印象に残っているものはありますか?

債務整理部門、いわゆる借金問題の責任者を任されているので、そういったものが多いですね。印象的なのは、債務整理部門を任されてから2年程度経った頃に担当した事件ですね。

依頼者様はご相談時はペンション経営をされていたのですが、事業のために借り入れたお金が返せなくなったため、ご相談にいらっしゃいました。

話し合いで解決することは難しい高額な債務額だったため、方針は、「自己破産」か「個人再生」の2択。依頼者様はどうしても事業を継続したいとご希望されていらっしゃったので、当初は個人再生で進めていたのですが、その後も事業を立て直すことが難しく、ペンション経営をあきらめて、仕方なく自己破産することになったんです。

依頼者様のご希望に添えなかったため、ご自身は納得されていたものの、本人にとってはかなり落胆されているのでないか? と心配しながら法的手続きを行ったのですが、実際は違いました。

依頼者様は、落ち込んでいる様子はなく、それどころか再起することにも意欲的で、今後の展望なんかも語ってくれたんです。それが印象的であり、僕がお力になれたことに素直に喜びを感じていたのですが、それと同時に依頼者様の気持ちを掴めていなかったことに気づいたのです。というのも債務整理の手続は、必要な書類を集め、必要な調査をするといった無機質な側面があります。僕は、日ごろ、依頼者様に寄りそうつもりで業務に励んでいますが、その気持ちが薄れてしまっていたのではないかとハッとしたんです。手続のことばかり考えていて、その人のことをよくわかっていないのではないかと思いましたね。

弁護士にとってはご依頼を受けた事件に終わりがありますが、依頼者様の人生はその先も続いていきます。僕が理想とする弁護士像を改めて考えるようになった思い入れのある事件でした。

——やりがいを感じる瞬間はありますか?

自分の信条として、相談者の方と二人三脚で進んでいきたいんですよ 。お客さまと弁護士といったビジネスライクな関係ではなく、境界線を作らずに対等な立場のパートナーになるというカタチが理想です。問題や悩みに対して寄り添って、一緒に向き合い、解決にたどり着いたときにやりがいを感じますね。

——趣味や休日の過ごし方を教えてください。

今は社会情勢もあり、なかなか行けていないのですが、美術館巡りが好きですね。大学生のときに冷やかし半分でルーブル美術展を観に行きました。絵を目の前にしたら、言葉にできないエネルギーみたいなものを感じて圧倒されたんです。

それからは事あるごとに美術館へ足を運んで、芸術から刺激を受けています。美術館へ行ったら必ずポストカードを買うようにしているんですよ。美術館に行った思い出を形にしています。今はけっこうな数になりましたね。

あとゲームをしたり、YouTubeを観たりしています。おそらく同じ趣味の方が多いんじゃないでしょうか。YouTubeはクイズ系のチャンネルを見たり、ゲームの実況系を見たりしています。

ゲームは色んなジャンルをしますね。小学生の頃から今までずっとゲームをしてきました。最新ゲーム機が出れば購入し、色んなソフトを買って楽しんでいます。ただ、弁護士になってからは、ゲームに没頭できる時間がなかなか確保できないので、購入したはいいものの、まだ未プレイの状態のゲームが溜まってきていますね。いわゆる「積みゲー」というものです(笑)連休があれば消化していきたいです!

——最近、うれしかったことはありますか。

めちゃくちゃ小さなことなんですが、最近購入した五合炊きで炊いたお米が、本当においしかったことです。それはもううれしかったですね。五合用ですが、お米の量を少なめにして三合で炊くと蒸気の関係でふっくら仕上がるんですよ。手間がかかっても美味しいから土鍋で炊いてます。

——最後に、弁護士に相談することにハードルを感じている方へメッセージをお願いします。

たしかに弁護士と聞けば、少し遠い存在と感じる方もいるかもしれません。しかし、実際は弁護士も普通の人間なんです。決して「弁護士=挫折知らずの優秀な人」ではありません。僕みたいに土鍋でお米を炊いて、もりもり食べて、仕事に打ち込み、休日は動画を見たり、ゲームをしたりする弁護士もたくさんいます(おそらくですが笑)。また、成績も優秀じゃなく試験に何回も落ちたりしてやっと合格したという弁護士だってたくさんいます。特別な人生を歩んだわけでもなく、色んな職業を探した結果、弁護士という道を選んだだけなんです。

だから、弁護士だから話しかけづらいと感じる必要は全くないですよ。相談しづらいという理由で相談を先延ばしにしては、取り返しのつかない状態に陥ってしまう可能性もありますから。うちの事務所はどんな方でも気軽に相談できる体制を整えていますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。パートナーとして二人三脚で問題を解決していきましょう。

弁護士法人・響

弁護士法人・響公式HP

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取材・文/菊地 誠 撮影/菊地 誠

パートナーとして二人三脚で問題に向き合いたい。弁護士法人・響 澁谷先生の素顔

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